因数分解

因数分解は次の単元である二次方程式を解くための一つの道具といった認識で教科書はつなげています。
けど生徒(やんちゃ)にとってみれば、二次方程式を解くことの意義は感じられないし、てゆうか数学ウザいとしか思わない。

そんな彼女たちの目の前の数学の問題を解くの現実逃避と八つ当たりは、
「こんなのやったって生活上何も役に立たないじゃん」という言葉で教師たちを困惑させてきます。


何を言っている!
因数分解は目の前の複雑なものを、
「この式、こんな性質もってますよー!ついでに同じものあったんでまとめておきました!」
と教えてくれる技なのだ。部屋が片付く、実にそんな感じ。


これは数学の世界ではなくて、普通の生活でもそう。
一見ばらばらに見えがちな出来事や話を共通点でくくる作業。

話がうまい人や文章のうまい人、まとめる能力がある人は、言葉の因数分解が上手なわけ。
そんな人と話してたり、そんな本を読むのって面白いし魅力的でしょ。


はじめから因数分解ができる人もいるけど、そうじゃない人が圧倒的なのが現実。
だから[あいまい]な言葉の世界じゃなくて、数字という定義が[はっきり]している世界で練習をするのです。


これが私が因数分解に対して持っている、尊敬の念と学ぶ意味(数学的にじゃなくて)



と、熱く語ったところで、たぶん納得してくれない生徒(やんちゃ)達のため、
なんで因数分解をしなくちゃいけないのかという質問の答えは

『クイズ番組で、アイドルが因数分解できてたらどう?ユッキーナとががさ』
「すげーって思います!」
「みなおします!」
『でしょー?それなんだよ。あんたの好きな人も見直してくれるんじゃない?』
「ギャップ攻めってやつですね!」
『そうだ!それよ』
「なんかやらなきゃいけない気がしてきた!がんばります!」


やんちゃなギャルたちはめっちゃ素直(^^)