家をたてるということ

学部時代、教職で習った「自己の家」の話。



生まれてからまず、人はさまざまな人から「価値観の柱」をもらいます。

幼い時は家族、幼稚園や小学校に通いだすと先生、他の大人や環境から。

もらった柱で周りをみながら、なんとなく家を建てます。



だけどある時、自分が立てたはずの家を、

「なんかおかしい!いやだ〜〜!」

と思ってぶち壊します。



それが「反抗期」なわけです。



今度は一度壊した家を納得がいくようにしっかり立て直します。

いろんな人からもらった柱を、そのまま使うんじゃなくて

自分で長さを変えたり加工したりして。

このリフォームを心の二次成長と勝手によんでいました。



私はこの考えがすごく好きで、日々心の家を増築しながら今まできたつもりでした。




でも違った!

もらったのは確かに柱で、壊したのも柱で、立て直したのも柱だけで

壁も、屋根も、畳も、まだなにもなかったの!




大学時代までに、勉強、友達、遊びとかいろんな経験を通して、

立て直した柱はどんどん太く高く伸びていったけど、

それらはまだ壁や屋根で結ばれてないから家になってなかった。



だけど、23歳になって気がついたことは、今がこの柱をつなげる時だってこと。



就活って、すごく大変そうだし、心が折れそうだしなによりめんどくさそうとずっと思ってた。

自己分析?業界研究?OB訪問?なんじゃそりゃって。



でも超必要。

自分の柱が何かってことに気づいて、

柱をつなげてる材料がころがってて、

実際に建ってる家を見るってことね。



「あの人面白いな〜!なるほど〜!」とか思うのって、

もうすでに素敵な家をたててる人で(しかもまだまだ増築中)




「あの人頭はいいのにちょと残念だよね」ってのは、

家がたてられず、立派な柱だけが見えてる人なのかなって思う。



うれしいことに、今まではキャラとノリってゆう柱でみんなが私と仲良くしてくれてたけど、

やっぱり私は、ホームパーティーができる立派な家にみんなを招きたい。



きっと社会が求めてるのは、奇抜な柱じゃなくて、地震に負けないマイホームがある人。




そんなことを考えてたら、

就活はなんてありがてぇチャンスなんだって思ってきて、今んとこ楽しい。笑



最近のゴウゾクは実にまじめ